STAD導入の効果は「時期別」に
異なるようです。
1週間後:患者の障害に注目しやすくなる
1ヶ月後:日々の臨床に取り入れやすくなる
1年後:実習で訪れる学生指導に助かる
とのことでした。
(言語聴覚士 S.O様 岐阜 急性期勤務)
しかし、
「STADを申請したけど、結局、
一度も使わないで捨ててしまった・・・」
ということがないように、
「STADを効果的に導入するポイント」
について提案です。
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ポイント|徐々の法則
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僕は登山が好きで、
妻とも共通の趣味です。
妻は学生の時、勢いで富士山に登ったら、
重度の高山病(酸欠、頭痛、吐気)に襲われたらしいです。
なぜ、高山病に襲われるのか?
一因は、
登山に対する経験値が
乏しいことが挙げられます。
登山にはペース配分・水分補給・休憩の
タイミングなど、技術があります。
それらを駆使することで、
高山病はかなり軽減できます。
なので、理想的には、
富士登山に先立って、
まずは身近な山から(例えば、筑波山、高尾山、丹沢など)
経験を積む必要があります。
「思いついたから、行ってみる!」
というチャレンジ精神、好きです。
でも、「徐々に」難易度を上げていく
のがセオリーですね。
同様に、STAD導入においても、
「徐々の法則」で経験を積むことを推奨します。
■ 以下の3点を推奨します
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1:軽症例 → 慣れてきたら、徐々に重症例に実施
2:失語症、構音障害、高次脳機能障害のうち、他の二つを合併しない単独例 → 合併例
3:耐久性があり意欲的な症例 → 意識障害残存例、気難しい症例
場合によっては新患よりも
状態が安定している
既存の患者から施行するのも
一つの方法です。
効果的なSTAD導入法として
ご参考ください。