今回は、STADで障害の重症度を推定する方法です。
神経心理テストの多くは、
得点が低ければ、重症
得点が高ければ、軽症
など、点数によって重症度を推定します。
例えば、
HDS-R、20点以下、
MMSE、23点以下、
だと「認知症の疑い」あり、
の基準がありますよね?
仮に、そういった基準が何もなかったら
テストの得点がどのような意味を示すか?
の判断がつきにくくなります。
上記の点数はあくまで「目安」とされてはありますが
基準が設けてあることで
症状の程度を推定し易くなりますよね?
そこで、
失語症の重症度別に
STAD「言語検査」を分類してみました。
失語症例を、Goodglass らの重症度分類に基づいて
重度・中等度・軽度に分類し
STAD「言語検査」の得点を比較してみます。
■グラフ|急性期失語例(31症例)
重症度によって症例の分布は異なり、
重度例はグラフ左側(低得点)に多い
軽度例は右側(高得点)に多い
傾向が目視できます。
この分布から、大まかにですが
失語症の程度と点数をみると
重度例「0~5点」
中等度「6~10点」
軽度「10~点」
の範囲に分布していました。
なので、
上記点数を目安にすれば「大まか」にですが
失語症の重症度を把握できると思います。
もちろん例外もありますし
一般化するには症例数が少な過ぎるので
あくまで「目安」までに、ですが、
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こうした定量的な評価ができるのは
STADの特徴のひとつであり
「自分なり」とか、「切り貼りした」スクリーニングにはない
STADのメリットかもしれません。
セラピスト間の情報共有にとっても
有利に働いて欲しいと願っています。
STADセミナーではこの他、
「構音検査」や「非言語検査」
についても述べますね!
追伸
STADセミナーの参加者に多いのは、
・初期評価に不安のある方
・職場の環境が変わった方(小児→成人、etc)
・STADをもっと知りたい方
あと、ホワイトデーのセミナーに
来てくれた子も多いです♫
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