言語聴覚士の予後予測

こんにちは。

STAD開発者の荒木です。


身体機能やADLの予後を予測する際に、

STが関与できる点は少なくありません。

STADを活用して、予後予測しよう!

というお話です。

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ADLと高次脳
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ADLの回復は、身体機能よりも高次脳に依存する、

という報告があります。

「急性期(発症後2週間)での高次脳評価が重要!」
FIM 脳卒中機能評価・予後予測マニュアル p.137 一部改

脳卒中患者123例を、

ADLがよく回復した群(白:FIM利得15以上)と、

ADLがあまり回復しなかった群(灰色:FIM利得14以下)に分けました。

そして両群の、運動機能(FIM運動)と

高次脳(FIM認知)を比較しました。

その結果、ADLがよく回復した群では、

急性期(発症後2週)から高次脳が良好(認知FIMが2倍)でした。

右グラフ参照

ちなみに、運動機能に差はありませんでした。

左グラフ参照


つまり、急性期に高次脳が保たれているか?
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が予後に大きく関わっているということです。
(しかも運動機能よりも)

そして、高次脳評価って、まさにSTの仕事です。

OTさんとも協力して高次脳評価に当たると、

職種連携や患者さんにも有用と考えられます。


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 予後予測できると…
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ADLや転帰を決定するケースカンファレンスは

週一回、各病棟ごとに行われていると思います。

その際に、STとして的確な意見を述べられますと、

他職種からも信頼されます。

積み重ねていくと、「荒木君頼むよ」と、

関係性が構築されていきますよね。

皆さんにも、頼りになる!

という言語聴覚士になって欲しいと思います。

予後予測がないリハビリテーションは
光もなく暗闇の中を歩くようなものである

脳卒中機能評価・予後予測マニュアル (道免和久 2013)


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予後予測とSTADの関係
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初診時にスクリーニングを行う際には、

「長期目標」についても同時に考えるべきです。

初診で最終的な転帰を明らかにすることは、

必ずしも容易ではありませんが、

少なくとも、予後・転帰を念頭において、

スクリーニングに臨む必要があると、僕は考えています。


そして、ADLの回復と大きく関わる高次脳機能は

STAD「非言語検査」である程度の把握ができます。

同じ身体機能の患者さんでも、

■「非言語検査」が良好の場合

装具の使い方が上手で、

めきめきADLアップ。

■「非言語検査」が不良の場合

身体機能は回復しても、

「見守りが必要」など、

思うようにADLが回復しない。

などのケースが多いと思います。


身体機能やADLの回復を予測する際に、

STが関与できる点は少なくありません。

STADを活用して、予後予測にもお役立て下さい。

スクリーニングを科学する。

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